現場見学会(山口大学工学部)を行いました
山口大学で建築を学ぶ1回生、2回生他24名が新本庁舎の現場見学に来てくれました。
山口大学は昨年に引き続き4回目の見学です。
見学の前に建物の計画概要を説明しました。
建築を学んでいる学生さんなので、今回工事を担当した石本建築事務所と清水建設JVが新本庁舎の建設にあたりどんな仕事をしているかという説明を中心に話を進めました。
石本建築事務所からは、組織設計事務所の仕事についてお話しました。
組織設計事務所は、公共・民間の建築に関わりオフィス庁舎をはじめ、教育施設、医療・福祉施設、文化・商業施設など様々な種類の、規模も小さいものから、2万㎡を超える大型建築物まで色々な建物に携われる組織であることを説明しました。
実際のプロジェクトの進行にあたっては、意匠・構造・設備それぞれの担当者が施主と意見を交わしながら計画・設計を行います。具体的には、初期の計画段階では周辺の街並みや土地の持っているポテンシャルをいかに生かすかなど可能性を引き出すことを主眼に進めていきます。基本設計、実施設計に進んでいくにつれ、コンセプトに基づいて平面・断面・立面構成などを決定するために、スケッチやワークショップ、模型によるケーススタディなど様々な手法により検討を進め、意匠デザイン、材料や仕上げなどについて細かく綿密に進めていくことを説明しました。
工事が始まると工事監理という形で現場に関わり、設計思想がきちんと実現できるよう、サンプル確認や最終調整を施工者と一緒になって進めていき、建物の構想から完成まで長い期間、一つのプロジェクトにかかわる仕事であると説明し、その魅力をお伝えしました。

清水建設JVからは、ゼネコンの仕事についてお話しました。
これまで多くのプロジェクトに関わり、それぞれの現場毎に難しさや楽しさがあり、経験を積んで次の現場へ向かうこと、若手からベテランまで幅広い年代が一緒に仕事することで、経験を継承していく仕事であることを説明しました。
そして、実際の仕事では、施工計画・工程計画の策定や資材の発注をスケジュール通りに進め、図面から建物を作り上げる喜びや、多くの職人さんの仕事をスケジュール通り進めるためのマネジメントの仕事であることを説明し、プロジェクトごとに色々な出会いがあり、工程によって仕事の内容も変化するので、飽きやすい人に向いているもかもしれませんね、と日々新鮮な気持ちで仕事に当たれるのもこの仕事のメリットであるとお話しました。
そのあと、新本庁舎棟の建築工事の概要、工事のSTEP図などを紹介し、敷地制約がある中で後施工の工区を作ることで、クレーンを2台使い楊重を速やかに進めることで工期短縮を図ったことなど、新本庁舎棟の施工面での工夫を紹介しました。

座学終了後、現場見学を行いました。
6階から地下1階まで完成に近づいてきている現場内を見てまわりました。議場では山口らしさを表現するために滑松や大内塗りなどの地域の素材を活用していること、建築基準法における排煙への対応など、この空間をどう作り上げているか設計時の考え方を踏まえ見学してもらいました。



最後に振り返りで質疑を行いました。
ご見学いただきありがとうございました。